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車用充電器・インバーターの上手な選び方

アダプター

車中泊では、電源スポットを見つけるのは中々大変です。

私自身、田舎に住んでいるのにも関わらず、田舎へ田舎へ旅行に行くので、余計に電源の確保に困ってしまう訳で…(笑)
以前、何も対策せずに旅行をしていたら、途中でデジタル一眼レフの充電がなくなり、立ち寄り湯で電源を借りたことがありました。
「電源を貸してください」と頼めば貸してくれるところもありますが、昨今のニュースで取り上げられている盗電報道などで、電源を借りるのが厳しくなっているのが、実情です。

話は、脱線しましたが、今回は
「車で使える充電器・インバーターの上手な選び方について」です。

 

なぜ、車用の充電器があると便利なのか?

 

冒頭の話にあったとおり、車中泊の場合、旅館・ホテルを利用しないので、充電するコンセントが存在しません。
そこで、車用の充電器を持っておくことで、車のバッテリーを使用して充電を行います。
じゃあ、どこまでの物が必要なのか?

自分が旅行をする際に持っていくものが何なのかによって、必要な充電器は異なってきます。
携帯を持っていくだけの人もいれば、デジカメ・一眼レフを持っていく人、またノートPCや、はたまた冷蔵庫や、電気毛布までと様々です。
今回は、持っていくものが何かに合わせて、解説していきます。

携帯だけの充電など、用途が決まっている場合

 

スマホ

携帯用充電器の場合、ホームセンターやカー用品店でもポピュラーな製品ですので、それをシガーソケットに差し込んで使用するという方法が一番手軽で、リーズナブルな方法です。
また、デジカメや一眼レフの充電の場合、バッテリーが小さめだと共用で使えるマルチチャージャーを使用すれば、複数の充電器に対応出来ます。(ただし、適合機種でない場合もあるので注意)

マイチャージャーマルチ充電器

 

ノートPCの場合は、圧昇型DC/DCコンバーターを使用して充電を行うことで、電気のロスが発生せず電源ノイズも起こりにくく使いやすいです。

DC/DCコンバーター

 

このように専用の充電器を用いて充電する場合、シガーソケットが一つしかないので、一つづつしか充電ができないのが課題ですが、比較的リーズナブルかつ手軽に購入出来るのが強みといえます。
私も一時期は、携帯の充電器のみを持ち歩いていました。

携帯電話とデジカメ・一眼レフなど同時に充電する場合

 

カメラ

今の私は、携帯(iphone)、デジタル一眼レフ、ノートPCなどの家電を持ち歩いて車中泊をしているのですが、この場合同時にいくつも充電をこなす必要があります。この状態だと充電器を一つ一つ買っていたら、逆に費用がかかってしまいます。

そこで、シガーソケットで使用出来るインバーターを使用します。

 

インバーターとインバーターの選び方について

 

インバーターとは、車の電圧12V(大型トラックなどは24V)を家庭用コンセントと同じ電圧100Vに変換してくれます。
使用できる定格電力内であれば、どんな家電でも使用できます。

ポイントとしては、以下の条件で選びましょう。

 

・シガーソケットで使用出来る範囲としては、消費電力は、150W以内を選ぶ。(定格消費電力は、120~130Wが最大)

 

使用する家電によって、必要な電力を計算します。
(例:ノートPC:65W+iphone:15W+一眼レフ:14W=94W この場合、94Wを使用するのでそれ以上の定格消費電力の製品が必要)
計算方法としては、

1.「 ○○W」と記載されている場合。(表示例:「定格消費電力○○W」)
記載されているそのままの数値

2.「アンペア(A)」と記載されている場合。(表示例:「INPUT(入力)AC100V ○.○A」)
アンペア(A)の数値に「100」を掛けた数値がW

3.「ボルトアンペア(VA)」と記載されている場合。(表示例:「INPUT(入力)AC100V ○○VA」)
ボルトアンペア(VA)の数値がW

で必要な定格消費電力を計算します。

 

・インバーターによって、一つしか使えないタイプもあるので、複数使えるタイプを選ぶ

 

シガーソケットタイプのインバーターの場合、家庭用コンセントが使用出来るようになるので、一つのみしか付いていない場合があります。
私が購入したものは、一つのみのタイプだったのですが、実際複数の充電ができず困ってしまうことがありました。

 

・バッテリー上がり防止機能の付いているタイプを選ぶ

 

つなげればつなげるほど、使用する電力は多くなるので、車のバッテリーを使用する度合いは大きくなります。
なので、インバーターによってはバッテリー上がり防止機構(バッテリーの電圧を監視し、一定以下に落ちたらインバーターの動作を停止する)を持っている物もありますので、そのような機器を選ぶ必要があります。

 

こういった機能を兼ね備えている中で、価格がリーズナブルな商品を探してみました。

 

大橋産業という、40年以上車向けの用品を製造・販売しているメーカーです。
この商品は、定格消費電力120Wまで可能な商品で、最大出力が150W、瞬間消費出力は240Wまで可能な商品です。
2つのコンセントがついており、さらにUSBタイプの電源が1つ付いています。
なので、デジカメの充電を行いながら、ノートPCの充電が同時に行なえ、さらにiphoneの充電も可能という3つフルに使用が可能です。

 

また、7つの保護回路が付いているので安全性も抜群です。
そして、一番の強みがこれで価格がものすごくリーズナブルなので、コストパフォーマンスが高いということです。

私としては、お勧めの商品です。

 

バッテリーあがりとかは大丈夫なのか?

 

基本的に、エンジンをかけている状態であれば、問題はありません。
ですが、エンジンを切っている状態で使用するとバッテリーあがりを起こす可能性があります。
また、充電器をつけっぱなしにしておくとそこからも放電するタイプもあるので、絶対につけっぱなしにしないようにして下さい。

これ以外の用途の場合はどうするのか?

 

ただし、以上紹介してきた充電器・インバーターは、充電して使用する家電に対して使える商品です。

常につけておく必要があるもの(エンジンをかけていない状態でも使用する)や、最大電力が大きな家電(冷蔵庫や、電子レンジなど)、また医療機器、精密機器などはこのタイプでは使用できません。なぜかというと、バッテリーあがりを起こしたり、全く動かない場合があるからです。
そういった機種を使う場合は、また別の方法を取ることで解決します。

 常につけておく必要がある、また最大電力が大きな家電、医療機器、精密機器を使用する場合

 

今までに紹介したインバーターは、「矩形波」や「擬似正弦波」という波形の商品です。

通常直流電流というのは、波形がありません。真っ直ぐです。
ですが、交流電流は、波型の波形を作ります。
インバーターは、直流から交流へ変換するので、波形を変えなければなりません。

そこで、安価なリーズナブルなタイプは、正弦波に似せた「矩形波」、「擬似正弦波」という波形に変換している訳です。

通常の充電して使用するノートPCや、デジカメ、携帯などはこの波形で十分機能します。(一部機種除く)

ですが、医療機器や精密機器の場合、「正弦波」でなければ動きません。
なぜなら、正弦波に合わせて、精度の高い調整が必要になるためです。

ここまでのインバーターを使用する場合は、シガーソケットでは対応できません。

このことから、以下の装備が必要になってきます。

  • 正弦波高出力インバーター
  • サブバッテリーもしくは、ポータブル電源
  • インバーター規格内の製品
  • サブバッテリー・ポータブル電源の充電器

電源の充電器が必要になりますので、ここまでくると中期以上の車中泊の場合電源スポットに定期的に立ち寄る必要が出てきます。

ここまでくると本格的ですので、またおいおい取り上げられるようにしていきます。

 

まとめ

  • 携帯単体など、一つづつ充電するなら、専用の充電器を購入するのが手軽でリーズナブル
    (ただし、ノートPC・デジカメの充電機は高くつく可能性がある)
  • 充電して使う家電を複数使うなら、カーソケットで使えるマルチインバーターを購入するのが、一番リーズナブル
  • それ以外の、精密機器・大型家電を使う場合は、ポータブル電源+正弦波インバーターを購入して、使う必要がある。

 

 

 

 

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