以前、冬の車中泊に関する記事を書いた事があったのですが、実際に氷点下での車中泊を実際にしたことがなかったので、より納得してもらえるように、自分自身「冬の車中泊」をやってみました。
今回の目的は、「戸隠そばの名店「うずら屋」を食べにいく」ということで、2016年1月の年始に車中泊をしてみることにしました。
0. 車中泊を実践した場所
場所は、長野県信濃町。
信濃町ICを降りてすぐにある、道の駅「しなの」についたのは夜の12時頃。
気温は、道路脇の温度計をみるとまさかの氷点下10℃。(ここまで寒いところで車中泊をするつもりは全くなかった…)
雪は道路にはほとんどありませんが、道路脇には結構な雪が積もっていました。
その時点で道の駅には15台ほどの車中泊をしている車があり、キャンピングカー3割、ワゴン5割、その他2割という感じで、以前に比べると、キャンピングカーをよく見るようになったと感じます。
どれも外観を見ると、窓から伝わってくる「冷気対策」、「照明、プライバシー対策」としてシェードがはられていました。エンジンをかけている車はほとんどないので、結構回りは静かです。
私も、寒さ対策のために以下のモノを準備
- 手作りシェード:外からの視線や照明対策だけでなく、防寒・断熱にも使えるすぐれもの
ブラインドシェードは、今回車がタントではなくMRワゴンだったので、手作りで参戦です。 - 寝袋:今回は、3シーズン用の寝袋を2枚用意(適正温度17℃)
- 車中泊用マット:オンリースタイル製の車中泊専用マット(厚さ10cm)
- 毛布:家で使っている毛布1枚
- 枕:枕替わりに、フリースの「スランケット」という製品を使用。もしもの時に、寝袋に入れて使える非常用。
- 防寒着:ユニクロスウェット、靴下、ヒートテックインナー、ネックウォーマー、内部がフリース構造のナイロンパンツ
といった布陣。
寝袋を二重にしてその中に入り、上に毛布を被せて、顔部分はネックウォーマーでカバーして、持ってきた装備で完全防備。
とりあえず、就寝してみました。
1.寝たものの、やはり寒さで目が覚めた
寝てから3時間後。寒さで目が冷めました(笑)
露出している顔上部と、足元部分が冷えてしまいその寒さで目が覚めたようです。
床下からの冷気は、自動車のシートの上に、車中泊マットを敷いているので問題ないのですが、車内温度が下がってきているので、露出している顔部分がどうしても冷気を感じてしまいます。
あと、足元については毛布がかかっている分、それほど寒さはありませんが若干冷え気味でした。
寝袋については、3シーズン1枚だったら寒さに耐えられませんが、2枚+毛布を使えば冬でも使えないことはないということが判明。
2.起きてからも大変だった。
翌朝、目を覚ますと2つの点で困ったことになりました。
- 窓が内側も凍っていた
寝ている間にも、人は200ccの汗をかくといわれていますが、窓を閉めて寝ていたので、その水蒸気が窓に付着し、凍ってしまっていました。エンジンをかけて氷を溶かし、その部分をふき取りしないといけなかったので、それがとても手間になってしまいました。
- 片づけが大変だった
軽自動車、普通の車で行動する場合、人数によって装備品が比例的に多くなります。
寝袋2枚、車中泊マット、毛布、着替え、シェード、その他装備品を軽自動車に詰め込むと、それだけでかさばり、荷物スペースと後部座席が埋まります。
なので、寝るときのままの状態では移動がとれないので、片づけしなければなりません。
その片付けをする際に、軽自動車であれば狭いので、片づけも一苦労です。
3.結論というか、こうしたほうがいいなと思うこと。
・首部分、末端部分は徹底した防寒対策
結局「寒い」と感じて、夜目が覚めてしまう原因として、足元の冷えであったり、手が冷えてしまうことが大きく影響します。なので、特に足元部分は冷えないようにすべきでしょう。
・露出部分を極力減らす
露出する部分は冷気を直に感じます。その部分の寒さから目を覚ますことが多いので、ネックウォーマーとニット帽などを併用して、顔部分の露出を減らすとより快適に寝ることができます。
・内窓部分の処理をしやすくする
ヒーターで窓の氷を解かすと、内側が濡れます。そのまま乾燥させると窓が見にくくなるので、ふき取り布があると便利です。2枚あれば、1枚目でまずは水分を極力とり、2枚目でほほぼふき取ることができます。
・装備をコンパクトにおさえる
キャンピングカーでない限り、車中泊をするなら装備品はコンパクトにしておくことが重要です。理由は簡単。片づけの手間がかからないこと、その片付けの手間でイライラしなくてすむこと。車中泊旅行を快適にすごすなら、荷物を少なくすまし、荷物を整理しやすいように収納ケースを買うのがおすすめです。