夏の車中泊 車中泊基礎知識

真夏の車中泊でサービスエリアは使ってはいけない

タイトルの通り、基本的に夏の車中泊でサービスエリアをおすすめはしません。

まず、車中泊のマナーとしてエンジンをかけない(エアコンが使えない)一般的な車中泊(キャンピングカーなどサブバッテリーを積んでいる車を除く)において、わざわざ死にに行くといっても過言でないくらい過酷な環境におかれます。

なんで?と思われるかもしれません。

もちろん、他の季節であればサービスエリアを利用することは、まったく問題にはなりません。

ですが、夏場は確実に避けた方が無難です。

今回は、夏の車中泊でサービスエリアは使ってはいけない理由を解説していきます。

1.なぜ、夏の車中泊でサービスエリアをおすすめしないのか?

 

理由は大きく3つあります。

1.防犯面

高速道路において、サービスエリアは車の往来が激しいところであり、防犯面においては結構シビアに考えなければなりません。

ちなみに、夏の車中泊は窓を開けなければ基本的に快適に寝ることが困難です。

ですが、サービスエリアといった場所は、防犯面を考えると、窓はあまり大きく開けられないのが実情です。

となってくると、空気の入れ替えがほとんどできないので車内気温が上がりっぱなし。普通に死ねます。

それなら、まだ車の少ないパーキングエリアを選ぶ方が無難と言えるでしょう。

2.標高が低い

 

基本的に、標高が低い所での車中泊は、夏場は気温が夜でも高いのでおすすめしません。

それは、どこであっても一緒です。

平地が熱帯夜(夜間平均気温が25度以上で推移すること)であって、快適な気温である15~20度まで下がる標高と言えば、結構高い位置となります。

ざっくりとした計算で行くと、標高が100m上がるごとに、気温は0.6度下がります。
平地の夜の平均気温が25度として、快適に寝られる20度以下の標高はというと、

25℃-20℃=5℃ 5℃÷0.6℃=8.33333 8.33×100m=833m

最低800m以上の標高がなければ、熱帯夜と呼ばれる日であれば、寝ることが困難となります。

となれば、標高の高い高速のエリアを探せばよいのですが、この標高をクリアできるところは多くはないのです。

標高のあるパーキングエリア・サービスエリアランキングを以前作成したので、参考にしていただけばと思います。

夏に便利な高速SA・PA標高ランキングベスト10

ざっくり解説すると、ランキング6位以降は、標高が800mを切ります。となると選べる場所はほとんどないに等しいといえるでしょう。

基本的に、夏は標高の高い所ないし、夜の気温が低い所でなければ、暑さで死にます。

3.アイドリング

サービスエリアの場合、夜間でも車の往来が激しく、なおかつ駐車スペースも多いですが、その分休憩の為に停まる一般車、トラックが多くいます。

特に夏の暑さの場合、エンジンをかけたままという車も多く、アイドリング状態であることから、排気による気温の上昇と騒音が付きまといます。

確かに地域としては気温的には問題がないのかもしれませんが、ポイントポイントの気温としては、駐車場は気温が高めを推移します。

それなら、まだ出入りの少ないパーキングエリアで車中泊をしているのがましかと思います。

以前に、日本で一番標高の高いPAである松ノ木峠PAにて車中泊をしたことがあるので、参考にしてもらえたらと思います。

夏、松ノ木峠PA(日本一標高の高いPA)で車中泊をしてみました

 

2.まとめて、結局どこがよいのか?

 

夏はサービスエリアを車中泊スポットとして利用してはいけないという話でしたが、道の駅でも同様です。

夏車中泊をするなら、

安全性の低いところより、高いところ

標高が低いところよりも、高いところ

車が多いところよりも、少ないところ

を目指して車中泊スポットを探していくことになるわけですが、選択肢として順位は

①標高の高いオートキャンプ場

②標高の高い道の駅・パーキングエリア

③標高の高い駐車場・サービスエリア

の順で夏の車中泊は極力選ぶことが不可欠です。
私自身、平地での夏の車中泊、サービスエリアでの夏の車中泊も経験しています。

その経験からも本当におすすめできません。

 

 

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