夏の車中泊 車中泊 車中泊旅プラン

夏、松ノ木峠PA(日本一標高の高いPA)で車中泊をしてみました

夏場の車中泊において一番の課題となるのが、暑さ。

気温が高くなる夏場の夜は、中々気温が下がらず、安眠を妨げます。

一番手っ取り早い方法は、「気温の低い地域で車中泊をする」ということであり、「標高の高い場所に行く」というのが簡単な手段と言えます。

一般的に標高が100m上がるごとに、気温が約0.7℃下がると言われており、標高の高い場所で車中泊を行うのが、夏の車中泊における基本です。

ということで、日本で一番標高の高いSA・PAである東海北陸自動車道「松ノ木峠PA」にて、実際に夏、車中泊を行うことにしました。

1.松ノ木峠PAとは?

「松ノ木峠PA」は、愛知県の一宮JCTから富山県の小矢部砺波JCTを結ぶ東海北陸自動車道に設置されているパーキングエリアです。

荘川ICと飛騨清美ICの間に位置しており、2017年現在、日本で一番標高の高いPA(パーキングエリア)とされています。

その標高は、1,085mという高さに位置しており、1,000mを超えるSA・PAはここだけです。

 

ちなみに、日本一標高の高いSA(サービスエリア)は、隣にあるひるがの高原SA」で標高は885mと、こちらも結構涼しく過ごせます。

 

「松ノ木峠PA」は平面の駐車場とトイレ・自動販売機があるだけのシンプルな施設となっています。

また、車の出入りも「ひるがの高原」に比べると圧倒的に少ない印象です。

到着時の駐車場は、普通車が5台ほど、大型車が2台ほど止まっているだけでした。

とはいえ、行ったのが平日であったので、休日になると普通車は多いかもしれませんが、施設内容的に一時的な休憩施設なのであまり入ってくる車は少ないかと思います。

 

 2.実際の気温はどれくらい?

車外気温を調べると、深夜1時前で「約19℃」

体感温度として、半袖で外にいると肌寒いくらいです。

実際に車中泊を行った日は8月20日。 その日の大阪の最低気温が25.4℃であったことから、約6℃ほど平野より気温が低い計算となります。

車内温度はすっかり計るのを忘れていたのですが、暑くもなく、寒くもないくらいの体感温度でした。

 

3.車内での服装・装備と就寝した感想

服装:綿の半袖、綿のステテコ

装備:車中泊専用マット(裏面のスウェード調側を使用)、薄いタオルケット、目隠しシェード という布陣。

車内環境としては網戸は使用せず、窓は結露防止のために、3cm程開けて就寝。

そこから、朝8時前まで一度も起きることなく、快適に寝ることができました。

朝方はさすがに気温上昇とともに車内温度が上がりましたが、8時前までであれば快適に寝られそうです。

 

4.松ノ木峠PAの良いところ、良くないところ

今回、初めて松ノ木峠PAで車中泊をしたのですが、良い面もあれば、良くない面もありました。
もちろん、良くない面に関しては、準備さえ整えておければ、解決できることも多そうです。

松ノ木峠PAの良いところ

1.涼しい

実際に松ノ木峠PAで車中泊をした感想として、本当に過ごしやすい気温で夜を過ごすことができました。
平野だったら「30℃」であっても、6℃違うと仮定すれば「24℃」と快適に過ごせますし、夏場の車中泊スポットとしてはもってこいだと思います。

逆に、真夏以外だと、温度調整できる衣服を用意した方がいいかもしれません。
高度が高い分、平野と同じ感覚で行くと、あまりの寒さに痛い目を見る危険性があります。

2.静か

多くの車は隣のひるがの高原SAに立ち寄ることが多いので、PA内は結構出入りが少なかったです。
周囲に工場や民家なども皆無なので、夜中は本当に静かでした。
また、東海北陸道でも山間部に位置するので、夜間は車も少ないので、走行音もあまり気になりませんでした。

(もちろん、音に敏感な人にとっては多少の出入りがあるので気になるかもしれませんが…)

3.周辺観光地へのアクセスがしやすい

松ノ木峠PAで車中泊をするときに一番の良い点として感じたのは、周辺観光地へのアクセスがとても楽であるということです。

私の車中泊スタイルは、できる限り現地での時間を増やし、旅を楽しむということを念頭においています。

その点においては、松ノ木峠PAは、夏は最高の車中泊スポットといえるでしょう。

一方、高速のPAというデメリットも存在します。

松ノ木峠PAの良くないところ

1.何もない

松ノ木峠PAは、トイレと自動販売機以外何もありません

自分で必要なものは事前に用意して、解決するということが求められます。

食料品は、事前に調達しなければならないので、手前のひるがの高原SA、城端SAで買い物を済ますことをお勧めします。

なおかつ、高速PA・SAともにお酒は販売していないので、お酒をたしなむ方は、高速に乗る前に調達しておいたほうがよいでしょう。

クーラーボックスは必須アイテムです。

 

5.周辺の観光アクセスについて

白川郷

世界遺産に登録されている「白川郷」
合掌造りの昔からの家屋が立ち並んでおり、夏場も多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

以前の記事でも書きましたが、白川郷は日中になると観光客でごったがえし、なおかつ駐車場が混みます。

松ノ木峠PAからだと、白川郷まで40分ほどで行けるので、早めに起きれば十分に混む前に現地に到着することが可能です。

観光客が増える前に大体の観光を済まして、ゆったりと見て回ることができるのは、大きな利点といえるでしょう。

とはいえ、白川郷の最寄には道の駅「白川郷」(標高475m)があり、夏場であれば第2駐車場も解放されているので、そちらを利用する方が近いですが、標高自体は高くないので真夏日であれば少し暑いかもしれません。

高山市周辺

古い町並みが、とてもきれいな街「高山」

観光地として人気があり、飛騨牛といったグルメなども多く、年間通じて多くの観光客が訪れるスポットです。また、朝には宮川という川沿いに朝市が開かれ、現地の雰囲気を楽しむことができます。

松ノ木峠PAは高山市内へ30分ほどでアクセス可能な位置にあるので、人が多くなる前に現地入りし、余裕を持った行動プランを立てることが可能です。

高山市街地手前にある道の駅「ななもり清見」(標高661m)を利用する手がありますが、少し標高が低い位置にあるので、真夏日の車中泊には向いていないかもしれません。真夏日以外であれば、こちらの道の駅を利用したほうがアクセスは抜群に良くなります。

ですが、この道の駅は「温泉施設」が併設されているので、車中泊スポットとしては結構人気のあるスポットです。シーズンによっては混雑している可能性もありますので、油断は禁物といえるでしょう。

 

5.まとめ

松ノ木峠PAは、標高が高く夏場の車中泊をする人にとっては、おすすめスポットの一つです。

ですがデメリットもあり、真夏日以外であれば、最寄の道の駅を利用する方がよいかもしれません。

その日の気温に応じて車中泊をする場所を決めるという選択肢の一つとして持っておくとよいかと思います。

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