車内で寝ていると、よく結露が発生します。
窓が曇ることで、朝出発に手間取ったり、窓の汚れ原因にもなるのでできれば、結露を防ぎたい所です。
今回は、その対策方法についてまとめてみました。
1.なぜ、車中泊は結露が発生しやすいのか
結露が発生する要因は、湿度と気温の関係にあります。
湿度とは、空気中に含まれる水分の割合の事を指します。
湿度が高いとジメジメとして、肌もねっとりとして不快感が襲うのは、空気中に多くの水分が含まれているからです。
そして、気温によって、空気中に含めることの出来る水分量は、変わってきます。
温度が高い時は、空気中に含めることの出来る水分量は多くなり、温度が低い時は、含めることの出来る水分量が少なくなります。
冬は特に結露が発生しやすいシーズンといえるでしょう。
そして、空気中に含めることが出来る水分量の許容量が超えると、結露が発生するのです。
車中泊の場合、結露が発生する要因
1)車内の空間が家と比べると狭い空間
2)人の呼吸に含まれる水分
この2点が大きく関係してきます。
車内の空間は、家に比べると大変狭い分、空気中に含むことの出来る水分量は減ります。
エアコンなどが動いているときは、車外にそういった湿気は排出されますが、エンジンを切る車中泊の場合は、そういった機能は働きません。
車は、家に比べると密閉された空間なため、空気中の水分量はあまり減らないのです。
そして、人の呼吸には水分が含まれ、成人男性の場合、1日で1.0L~1.5Lほど体外に排出されることから、一晩で大体500mlペットボトルほどの水分が空気中に含まれることとなります。更に、人は寝ている間も汗をかきます。気温にもよりますが、大体一晩で300ml放出されます。
となると、1人で0.8Lの水分が一晩で、車内にこもってしまうのです。
以上のことから、空気中の水分許容量を超えてしまい、結露が発生してしまいます。
2.結露が発生することで起こる弊害って何?
・窓が結露によって曇る
・結露によって、窓が汚れる
・湿気が高いので、カビ発生の原因となる
・体調や気分が悪くなる
このように、結露が発生することは色々な害をもたらし、いいことはありません。
確かに結露が発生しても、エアコンをかけて窓に送風すればとることができます。
ですが、乾燥しただけで汚れは必ず残り、結局ふき取る手間が発生することのは確実です。
3.車中泊での結露を防止する3つの方法
結露を防ぐ方法としては、3通りの方法があります。
1)換気
一番簡単でなおかつ手軽に出来る方法で、効果的です。
窓を開けておき、車外の水分を外へ逃します。
基本的に、夏場は窓を開けるので問題がないのですが、冬の場合も少しでも開けておくだけで全く変わります。
もちろん、寒いので十分な防寒対策を取れないのであれば、冬の結露は諦めたほうが良いかもしれません。
2)窓を綺麗に拭く
意外と車内の窓は、汚れやすいものです。
汚れがあると結露が発生しやすい原因となります。
車外の窓は汚れに気づきますが、車内の窓の汚れは気づきにくく、ほったらかしにしがち。
ただし、注意しなければいけないのは、車外の窓用のクリーナーやシートは使用しないほうが良いです。
なぜかというと、車外用の場合、水弾き効果やワックス効果などの車外で効果を発揮するケミカル成分が含まれているからです。
ケミカル成分が逆効果となり、エアコンなどで曇ってしまう危険があります。
なので、マイクロファイバークロスで乾拭きするのが、一番よい方法です。
ですが、車外の窓はよく清掃することはあっても、車内の窓を拭くことはあまりないといえます。
意外と車内の窓は汚れており、タバコの煙、呼気などによる水分の付着、ホコリなど色々な汚れがついています。
その場合、マイクロファイバークロスでは、取れないしつこい汚れとなってしまっている可能性があります。
汚れが酷い場合は、「車内窓専用」のガラスクリーナーを使用して、しっかりと拭き取りましょう。
他には、「アルコール成分」のクリーナーですと、揮発性があるので車内窓の清掃向きです。
もちろん、汚れが酷くなる前に、マイクロファイバークロスで定期的に掃除するのが、苦労しなくて済む方法です。
3)除湿剤を使用する
除湿剤を使用します。ただし、車中泊のみで使用する以外ではあまり用途性がなく、車は日常的に使用しているのであれば、換気がなされるので、常時必要でないことから、どうしても結露が酷い場合のみの使用でいいかと思います。
このように結露を防ぐには、基本的な清掃および、窓を開けて対応し、どうしても結露が多い場合は、除湿剤を使用することで対策するという流れで、実施していくことで、だいたいは防げます。