新車販売No.1によく輝く軽自動車の定番車種であるムーヴ(MOVE)
車中泊においては、どのようなシートアレンジがあり、どういう課題が存在するのかを、徹底調査してみました。
シンプルタイプ
【最大定員】 2名
【強み】 簡単・手軽
【弱み】 長時間の車中泊には向いていない
【車中泊快適度】 ☆
やり方は、簡単。
ただ、シートを倒すだけのスタイルです。
シートの長さは、約127cmあるので、基本的に座った状態での姿勢で寝ることになります。
高速道路で渋滞時のパーキングエリア・サービスエリアでの一時的な休憩・仮眠などでは、このスタイルが一番手軽ですので、よくされている形です。
ですが、長時間の車中泊となってくると、このタイプだと十分な休息は得られません。
また、エコノミークラス症候群になる危険性もありますので、長時間に渡る車中泊の場合は、やめておくべきでしょう。
リクライニングタイプ
【最大定員】 2名
【強み】 シンプルタイプについで、手軽にできる
【弱み】 シートのくぼみ、段差が快適さを損なう
【車中泊快適度】☆☆☆
ムーヴで、2名の車中泊を行う場合に、一番最適な方法です。
ヘッドレストを取り外し、前と後ろの座席をつなげます。
シートの長さは、平坦な部分で155cm。
小柄な方は、寝られますが、それ以外の方は、後部座席のシートに寄りかかって寝るスタイルになってきます。
もし、一手間をかけられるのであれば、運転席・助手席の下に荷物やクーラーボックスを置いて、平坦にすることで、30cm程伸ばすことができます。
それを伸ばすと、平坦部分185cm。
大体の方が寝ることの出来るようになるかと思います。
ただし、前のシートに約10cmくぼみがあることや、若干の段差があることから、この部分を平坦にする工夫をすることでより快適に寝ることが出来ます。
ラゲッジタイプ
【最大定員】 できれば1名
【強み】 何もしない状態では一番平坦
【弱み】 座席の硬さ、前に向かっての傾斜、隙間あり
【車中泊快適度】☆☆☆
荷台部分を広げることで、車中泊を行うスタイルです。
中・長期の車中泊だと、荷台部分をそのままにしておくことで車中泊の旅を楽しめます。
なお、運転できる状態だと、長さ約135cm×幅約88cm(一番狭いところ)のスペースを取ることが可能です。
しかし、この状態では斜めでも161.1cmほどの長さしかないため、小柄な方でも窮屈することになるかと思います。
ですので、車中泊を行う時は、前の座席を前にスライドさせるのがお勧めです。
スライドさせると、長さが約157cmになり、斜めで179.9cmのスペースを取ることが可能です。
1名なら、斜めに寝れば、十分なスペースが取れます。
もし、2名で車中泊を行う場合でも、小柄な方同士であれば、2名で寝ることも可能です。
このタイプの課題としては3つあり、
- 前に向かって約10cmの傾斜があること
- 隙間が存在すること
- シートが硬いこと
前に向かって傾斜があることですが、この傾斜を上手く埋めないと、斜めに寝る時に転がってしまい、快適に寝ることができません。
また、隙間が若干ですが、存在し、荷台と後部座席で約6cm。後部座席と前の座席で、約30cm程の隙間ができます。
この隙間・段差を埋めるには、ロングクッションやタオル・枕・マットレスなどを用いるとよいでしょう。
なお、ムーヴのより詳しい具体的な課題や対策方法については、「ムーヴ(MOVE)での車中泊~シートアレンジの課題と対策~」を御覧ください。
【他にも、こんな記事を書いていますので、参考ください。】
「ムーヴ(MOVE)での車中泊~シートアレンジの課題と対策~」
ムーヴのシートアレンジで起こる課題とその対策について具体的に解説しています。
「車用充電器・インバーターの上手な選び方」
家電の用途別で、どういう充電器・インバーターがいいか提案しています。
「車中泊での照明・街灯対策を色々実践したまとめ」
照明が明るくて、寝れない人向けに色々試した結果を書いています