軽自動車で車中泊

タントでの車中泊~シートアレンジの方法編~

タントといえば、軽自動車の中でも人気の高い車種の一つです。
普段使いでも小回りがよく効き、チョイ乗りでも、通勤でも万能であり、ちょっとした遠出でも十分に対応してくれます。
そして、タントの一番の強みである「広々とした室内空間」は車中泊でも大いに活躍してくれます。

今回は、タントで車中泊をする際のシートアレンジ方法について色々なやり方から解説していきます。

1.タントで車中泊する時のシートアレンジ

タントで車中泊をする場合、改造なしで最大定員は2名。快適に寝るなら1名といった所です。
タントの場合、様々なシートアレンジが可能です。

1.座席をただ倒すだけのシンプルタイプ

tantoシートアレンジ (3)

【最大定員】 2名
【強み】 簡単・楽
【弱み】 仮眠程度しか不可
【車中泊快適度】 運転席☆☆ 助手席☆

ちょっと休憩したいとき、1~2時間程度の仮眠を取りたい時に使える方法です。

やり方は、簡単。

「ただ、シートを倒すだけ」です。

タントの場合は、リクライニングの角度はほぼ水平に近いので寝やすいのは確かです。ただし、それは運転席の話であって、助手席は写真の部分までしか、リクライニングできません。助手席に乗っている方は、かなりしんどい姿勢で寝ることになるかと思います。
また、座って寝る状態になるので、エコノミークラス症候群の危険性を考えると、長時間の車中泊にはおすすめできません。

2.前と後ろをくっつけるリクライニングタイプ

tantoシートアレンジ (10)

【最大定員】1名
【強み】 シンプルタイプの次に簡単に出来る
【弱み】 助手席がこのタイプに出来ない。
シートの窪み・隙間が発生する
【車中泊快適度】 ☆☆☆

次に簡単な方法です。前席のヘッドレストを取り外し後ろとくっつけます。

リクライニングの長さは約160cm程ですので、小柄な人なら平坦に寝ることが可能です。
ですが、基本的に男性ユーザーの多い車中泊では、この幅では足りません。

足が少し浮いても大丈夫な方はそのままでもいいですが、気になる方は、クーラーボックスや荷物を置くなどして、対応しましょう。

これで、15cm程伸びて175cmくらいまでの方なら、寝ることが出来ます。
それ以上の身長の方が平坦に寝るなら、最後に説明するシートアレンジしか方法がありません。

平坦とはいえ、シートには窪み・隙間があります。
この窪みや隙間を埋めるために、長座布団・枕・クッションなどを使い、そのうえにマットを敷くとより平坦にすることができ、快適に寝ることができます。

*この方法は、運転席側のみ使用可能な方法です。助手席はこの方法ができません。

3.荷台を使用するラゲッジタイプ

tantoシートアレンジ (37)
【最大定員】 できれば1名
【強み】 シートアレンジの中で一番平坦
【弱み】 シートが硬い・載せられる荷物が少なくなる

【車中泊快適度】☆☆☆

タントの一番広くした荷台は、上記の形になります。

長さが約140cm×幅90cmで斜めが166.4cm

160cmまでの小柄な方なら十分に寝られる長さですが、それ以上は窮屈になる必要が出てきたり、足を曲げて寝る必要があります。

さらに前席を一番前までスライドさせると、もう少し伸びます。

直線が約155cm×幅87cm程になるので、斜めで177cmの幅が取れます。

ですが、この場合前に、15cmほどの隙間ができるので、詰め物をする必要が出てきます。
持ってきている荷物をその場所に入れ込むなどの対応をするのが、手っ取り早いでしょう。

このタイプは、平坦さという所を考えるとどの方法よりもピカイチです。

他の方法は、どうしても段差やくぼみがあるので、その部分は強みです。

ただし、荷台なのでかなりシートは硬めです。
この場合、マットレスなどを敷いて、硬さを緩和すべきでしょう。

4.前席を前に倒して、後部座席をくっつけるフルフラットタイプ

tantoシートアレンジ (22)

【最大定員】 1名
【強み】 長さが一番あり、成人男性でも十分な長さ。
【弱み】 シートの段差が大きく、工夫が必要。
【車中泊快適度】☆☆☆

一番長さがとれるシートアレンジ方法です。

この方法をとれば、2m以上の長さがあるので、長身の方でも十分に快適に寝ることが出来ます。

しかし、フルフラットタイプと言っているものの、タントには重大な課題があります。
以下の写真を御覧ください。

tantoシートアレンジ (28)

それは、前席との段差がとても大きいということです。
この段差をいかになくすか、利用するかが快適に寝る鍵となってきます。

一番ラクな方法としては、段差に足をかけて寝ること。
この方法が、一番ラクな方法ですし、足を上げて寝ることで血の巡りも良くなります。

ですが、こういった段差は可能な限りなくしたいということで、次に考えることが、マットレスなどを使用して、段差を埋めるということです。

マットレスなどの素材があることで、荷台の硬さに対する対策にもなりますし、段差もなくなり一石二鳥の方法といえるでしょう。
私は、この方法をとり車中泊をしています。

*この方法は、助手席のみ可能な方法です。

2.タントで2人で寝るときに快適なシートアレンジとは

tantoシートアレンジ (30)

運転席側は、2のリクライニングタイプ
助手席側は、4のフルフラットタイプ
で行うのがベストでしょう。

その場合は、荷物の置き場所としては、運転席側の後部座席の荷台部分となります。
少し、荷物をおくには手狭なスペースですので、長期間の車中泊に2人は向いていないと言えます。

3.タントは、1人の車中泊なら、長期でも十分快適な旅が出来る

タントで車中泊をする場合は、1人なら長期間の車中泊も可能です。
運転席側の後部座席と、荷台部分に荷物を置き、助手席側を寝るスペースとして、フルフラットタイプで作り、段差を埋める工夫をすれば、十分に快適な旅を楽しむことが出来るでしょう。

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